2014.3.27に、腹腔鏡で子宮筋腫を取る手術を受けました。その入院体験の覚え書き。

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3/26(水)手術前日3/27(木)手術当日
3/28(金)術後1日目3/29(土)術後2日目3/30(日)術後3日目
3/31(月)術後4日目4/1(火)術後5日目・退院

3/26(水) 手術前日

午前に入院。病棟内の説明、改めて手術の説明。
処置は、おヘソの掃除(オリブ油か何かでクルクルされた)、下腹部の毛を剃る(ヘソ寄りを少しだけでした。皮膚に細かい傷がつかないようにバリカン使用)、点滴ルート挿入(輸血の可能性もあるので太めの針)、採血。
様子を見に来られたのが、麻酔科の先生(当日担当の女医さん。口の開き方をチェックされた)、執刀の先生(あいさつ程度)、薬剤師さん(飲み薬から点滴まで、入院中に使う薬を一通り教えてくれた)。
あとはシャワーを浴びたり、荷物の整理、明日観察室に持っていく荷物の準備、などしていると時間が過ぎていきました。

四人部屋ですが、お隣さんが本日手術で絶食中、反対隣さんは手術後で食事の再開はマダ、のようで、私だけ食べててスンマセン、てな状態でした。まあ、大部屋ってそんなものでしょうけど。
夜に主人が顔を見に来てくれました。
夕食後に下剤を服用。21時以降、絶食。水分は可。

3/27(木) 手術当日

7時から飲水も不可。早めに起きてお茶を飲んでおきました。点滴をつなぐ前に、術衣(前開きの浴衣みたいなの)に着替えます。胸がはだけてくるので、髪留めクリップで止めてみたり。
下剤の効果で、朝にもりもりっとお通じがありましたが、さらに駄目押しで浣腸の処置。その後、水分補給の点滴をつなぎます。

あとは手術室から呼ばれるまで、ひたすら待機。主人と母が来てくれて、喋りながら待ってました。途中で看護師さんが、点滴の様子を見に来たり、体温・血圧を測りに来たり。
12時頃、弾性ストッキングをはいておくように言われて、装着。昨日、足首とふくらはぎの太さを測って、渡されていたものです。

13:50頃に声がかかって、看護師さんと手術室へ。14:10入室。予定より40分遅れでした。まあまあ順調な方なのでしょう。
手術室の看護師さんに誘導されて手術台に上がって、布団を掛けられて着ているものを脱いで、並行してモニターやら脳波やら色々付けられ(みんな手早い!)、麻酔科の先生が「よろしくお願いしますー」とニコニコ挨拶され、
痛み止めを流し始めました→眠くなる薬を流します、でストンと寝て(頑張って目を開けてみようとしたけど全然ダメです)、
気が付いたら「わかりますかー、終わりましたよー」と言われてました。喉の管も、この時点で抜かれていたのか、何か入っている感じはしませんでした。
執刀の先生が「きれいに取れたよ」とビニル袋をふたつ見せてくれたけど、気を抜くと目が閉じてしまう。。

麻酔による気持ち悪さは全くなくて、めちゃくちゃ寒くてガチガチ震えていたのと(麻酔してると体温調節の機能が落ちるそうです。電気毛布掛けてもらってだんだんおさまった)、ひどい生理痛のごとく下腹部がガンガン痛いのと(そりゃ切ったんだからな、でもイタイ)、とりあえず二点でした。
お見舞いが、主人の両親が増えて四人になっていて、冷えてる手足をあったかい手で触ってくれて、じんわりしました。
尿量が少なめとのことで、点滴一本追加。その後順調に出ていたようです。体が冷えると尿を作る機能も低下するとか。
下腹痛は、坐薬を入れて効かず、時間をおいてから注射を使って、少しマシになりつつ眠気も出て、少し気持ち悪くなるのを意識しないようにして、でウトウトできました。
意識や体の重さは、夜中のうちにだんだん取れてきて、自分に戻ってきたなって感じがしました。途中から、自分でどんどん寝返りしてねと言われ、腹を気にしながらモゾモゾしてました。

3/28(金) 術後1日目

朝、抗生剤点滴。(昨夜もしていたはずだけど記憶なし)
歯ブラシと水のコップ、ガーグルベース、おしぼり、を看護師さんが準備してくれ、自分で加減しながらベッドを起こして、歯みがきと顔拭きをしました。
病室(観察室)は朝日が入る場所にあり、カーテン越しにけっこう明るくて、生き返った感じがしました。窓際のベッドだったので余計に。
合間に、執刀の先生以下、計4人くらいでのぞきに来られたり(よく寝られた?今日は歩きましょうね、程度)、診察があったり(昨夜に下からまとまった量の出血があったので、その様子を確認)、採血があったり(研修医さん?)。
上半身を拭いてもらって、パジャマに着替え、おそるおそる歩いて自分の病室に戻りました。

その後、尿の管も抜いてもらって(痛いってほどではなかった)、トイレ初回は畜尿機の使い方を教えてもらいました。点滴で水分を補給している間は、尿量を測るそう。
昼食まで時間があったので、デイルーム往復してみたけど、腹が減って力が出ない、っと。
昼食は5分がゆ。食べられそうだったらゆっくりでも食べよう、と思って食べ始め(強制下善まで2時間あります)、休み休みしながら40~50分ほどかけて、完食しました。よし、と思いました。

午後にはシーツ交換が来たので(週に1回らしい。看護助手さんたちが4~5人ぞろぞろと入っていらして、ちょっとしたイベントの様相)、デイルームに避難。隣ベッドの方と話していたら、義父がお見舞に来てくれて、今度はそちらとお喋り。疲れてきたので部屋へ戻って昼寝。
昼食後、おなかは動いているのになかなかガスが出ないと思ってましたが、夕食後に出ました。良かった。
夕食は全がゆ。おかゆの盛りが良すぎて、少し残しました。おかずは完食。
夜に主人が来て、デイルームで雑談。持続の水分点滴は終了して、あとは抗生剤のみ。

ちなみに、点滴ルートを左腕に取りましたが、私は根が左利きなので、どれくらい不便だろうかと気にしていました。結果としては、左で正解。食事や筆記が右手なので、そっちに点滴を付けてしまったら、さぞ不便だっただろうと思います。歯みがきやトイレ時などは、点滴チューブを右手で押さえながらで何とかなりました。
また、食事を摂ったらすこし力が出て、病棟内をうろうろ歩いて回れました。しかし、じゅうぶん歩いたことになるのかどうか・・・?

3/29(土) 術後2日目

寝返りを打つときに目を覚ますので(おなかを気にしながら、なので)、細切れ気味だけど眠ることはできました。
朝食は普通食へ。完食。

この日からシャワー解禁で、9:30~10:00の枠で浴びてきてサッパリ。左腕のルートの保護が不便です。ビニールを巻いてもらってシャワーへ行くのですが、どんなに気を付けても、どこからか水が入ってしまいます。そういうものなんだそうで、入らなかったときは「おぉ!」と感動したりするんだそう。皮膚への刺入部は、透明フィルムでぴったり覆ってあるので、多少濡れても感染とかの危険はありません。

昼食時に主人が来て、デイルームへ行って食事。ベッドで食べるより良いなと思いました。その後、義母も来ました。
検温、血圧、おなかのチェック。小さい絆創膏だけ外れました。針穴程度の傷に貼ってあったそうで。腸の動きはまだ不規則だそうで、明日になっても便通がないようなら考えなきゃねーとのこと。下剤か? おなかを自分でマッサージしてみるよう言われ、やってみます。

14時から、外来ロビーでカンツォーネのコンサートがあるというので、行ってきました。いい声で、聴いてるだけで元気が出ました。「みんなで歌おう」のコーナーもあり、その時に体操も入ったりして、背中が痛いのがちょっとほぐれた気がしました(手術時に足側を上げた体勢にされる関係で、筋肉痛が起きるそうな)。ピアノ伴奏の方が、上手な上に美人さんでした。

夜の抗生剤点滴後、抜針。フィルムも丁寧にはがしてくれて、全然痛くありませんでした。
TVを見る気になり、フィギュアスケートの女子フリーを見ながら、パイプ椅子に座って編み物。ここでも調子が戻ってきたことを実感。
食事は、テーブルをベッド脇に持ってきて、ベッドの端に腰掛けて食べると具合がいいことに気付きました。マットレスがふかふかして、正座して食べてると落ち着かないのです。

3/30(日) 術後3日目

寝返り云々もそうだけど、昼間の活動が足りないのかもしれないと思いました。いまひとつ、朝までぐっすり、といきません。
朝、便通がありました! やわらか~いのが、もりもり~っと出ました。抗生剤のせいでゆるいのかもしれません。朝食後にも、もう少し出ました。ひとまず出たから良し。
9:30~10:00シャワー。この枠がちょうど良い感じです。左腕が身軽です。

11時~12時頃、院内を歩き回ってみました。ひとけのなさそうな通話可能エリアを見つけて、母方のばあちゃんとおしゃべり。午後にも院内散歩タイム。外は風が強いです。

ところで術後、上唇の内側の右端が傷になってましたが、どうやら治りました。気管にチューブを入れるときに傷がついたようで。

風がおさまってから、主人が16:30すぎ~18時くらいに来ていきました。荷物を一部回収してもらいました。
この日の夜も、フィギュアスケート見ながら編み物。今日はエキシビション。
その後、母と電話。順調だよーと話をしました。
寝る前におしぼりタオルをもらってきて、体を拭いて足も拭いて、とやっています。こんな使い方でごめんなさいです。

3/31(月) 術後4日目

朝、採尿・採血。採血は研修医さんでした。私の手術の時、横で見学していたそうで。どうも、どうも。
シャワー浴びて少し昼寝して、デイルームで読書タイム。
昼食と14時の検温のあと、院内散歩。平日なので人が多いです。業者さんも多いです。
15時過ぎ、病棟へ戻ってわりとすぐに、退院前の診察。内診+エコー。子宮は良い状態とのこと。腹の傷に貼ってあるテープはそのままにしておくように(はがれたらはがれたでOK)。1週間自宅にいて、その後職場復帰OK。病理の結果も出ていて、筋腫で間違いなし、悪性ではありません、とのことでした。痛み止めの追加をお願いして、夕方に届きました。
便通は、朝昼の2回。昨日より形がハッキリしてきました。

夕飯の、タラの西京焼きが美味です。エノキと万能ネギだけで、こんな良い感じの味噌汁になるなんて。モヤシと薄切りシイタケとベーコンの炒め物、美味なんだけど主人(シイタケ嫌い)には無理だなあ・・・
食事が、特別なものを使うわけでもなく美味しいので、メモしておけばよかったと後悔していたりします。そろそろ、腹に傷があるだけの健康な人、な状態です。

4/1(火) 術後5日目、退院

6:00頃、おなかがシクシクするので痛み止め一錠。もらっておいて良かったです。
食事前に朝一でシャワーを浴び、荷造りスタート。
8:20頃、朝食。白菜のおひたしに、かつお節がたっぷりまぶさっていて美味。
9:40頃、主人が来ました。私は着替えも荷づくりも終わって、会計待ち。
10:00過ぎ、会計が出たので支払いに行きます。カード払いです。割とスムーズ。
病棟へ戻り、領収書を見せて、診察券を返してもらったかとか忘れ物がないかとかチェックして(シーツの間に靴下が!とか、けっこうあるそうな)、最後にリストバンドを切ってもらって、終了。
主人に荷物持ちをしてもらって、電車で帰りました。

ちなみに、術中の出血は大したことがなく、術後も貧血にはなってなく、採っておいた自己血は使わずじまい。使わずに済んで良かった、と言うべき話ですが、ちょっとモッタイナイなーと思ってしまいます。

帰ってからは、ただいまーとか言いながらうさぎを撫で回して、不在中の郵便物を整理して、くたびれたので昼寝して・・・と適当に過ごしました。
おなか(子宮の方)は、多少痛んだりおさまったりしているけど、痛み止めがなくても過ごせる程度です。傷口は、かばいながら動いてます。

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